社会福祉法人 きしろ社会事業会

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きしろブログ

かながわ高齢者福祉研究大会 by稲村ガ崎きしろ

令和7年7月2日

パシフィコ横浜で開催された、『第22回 かながわ高齢者福祉研究大会』にきしろ社会事業会から稲村ガ崎きしろが参加しました。

今回の発表テーマは『介護助手の雇用推進について』でした。

稲村ガ崎きしろでは、介護職員の離職者増加をきっかけに介護助手の本格的な導入を開始しました。

介護助手導入までは、「直接業務」と「周辺業務」を介護職員がほぼ担っていました。離職者増加までは、比較的人員配置に余裕があったことから、どうにか並行して直接業務と周辺業務をおこなっていましたが、常に業務過多の状態であり疲弊感は否めませんでした。

介護助手の導入に際し、まずは周辺業務の棚卸を実施しました。比較的難易度の低い業務を抽出し、未経験の方でも取組めるような業務の振り分けをおこない、タイムスタディに沿ったスケジュール管理・タスク分解を実施しました。

介護助手の本格的導入・業務のタスク分解に着手し始めてから、さまざまな分野の方からアドバイスをいただきました。シニア就労調査のプロジェクトに協力し、「介護の経験者でなくては即戦力にならない」と思い込んでいたバイアスが解け、柔軟性を得ることができました。

生産年齢人口の減少もあり、介護業界は常に人手不足と言われています。しかし、私たちは常に質のよいサービスを提供することを心掛けなければなりません。スタッフの疲弊感を出来るだけ解消し一定のサービスの質を保持するためには、介護職員が直接介助に専念できる環境を整えなければならないと、「生産性の向上」を真剣に考えた数年間でした。業務改革に伴奏してくれたスタッフの皆さまに感謝しています。

令和6年度、介護正職員の離職者は0名でした。そして現在、稲村ガ崎きしろの介護スタッフの75%は介護福祉士の資格を取得しています。まだまだ課題が沢山!しかし、これからも専門性が発揮できるようにトライ&トライを繰り返していければと思っています。

そのような思いを詰め込んだ「第22回かながわ高齢福祉研究大会」に参加できたことを光栄に感じています。

そして忙しいスケジュールの中、檀上に立ってくれたお2人に、心から『おつかれさまでした!』

 

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